2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

江村洋「ハプスブルク家 (講談社現代新書)」

ふとした理由で、ハプスブルク家についていくつか読んでみたくなった。 この本は、講談社現代新書で二〇年前に発売されている。著者があとがきで『日本のふつうの読者にも読んでいただけるような、簡にして要を得た、私なりのハプスブルク史(p246)』を書き…

小宮輝之「物語上野動物園の歴史 (中公新書)」

日本で初めての、そして『世界で最も過密な(p284)』動物園である上野動物園。見世物小屋の性質が色濃かった創立時から100年以上。野生動物や環境の保護が求められる時代に動物園の果たす役割とは。都会の真ん中で戦争などの影響を直接に受けつつ、少しずつ…

森本哲郎「ウィーン―世界の都市の物語 (文春文庫)」

ウィーンといえば何が一番に思いつくだろうか。音楽の都。ドナウの流れるハプスブルグ家の首都。…どうにも曖昧なイメージしか浮かばない。この本を読んで、19世紀末のウィーンにおいて、美術・音楽・建築・哲学や文学など、さまざまな分野で文化が大きく花開…

日垣隆「ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)」

先日も同じ著者の本を読んだばかりだが(日垣隆「知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)」 - 千早振る日々)、自分の仕事のやり方について考えさせられる内容だった。ふとくたびれた折に、読みやすそうな文庫を見つけたので読ん…

田島弓子「プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策」

先日、リーダーシップについての素晴らしい本を読んだ(→増田弥生・金井壽宏「リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)」 - 千早振る日々)。この本で対象にする「プレイングマネジャー」とは、まさにそういうリーダーシップを期待され…

猪木武徳「戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)」

勉強したいことがたくさんあって、なかなか時間がない。経済もその一つ。簡単には説明しづらいのだけれど、なにかというともっと知っておきたいと思う機会がここ数年増えている。 昨年話題になった経済入門書。戦後の世界経済のあゆみを、実にさまざまな視点…

快適スイミング研究会「ゼロからの快適スイミング ゆっくり長く泳ぎたい! (GAKKEN SPORTS BOOKS)」

週一でコンスタントに泳ぎ始めて半年くらいになる。 だいぶ楽に距離を伸ばせるようになってきたと思うが、すごいひとはすごいもので、周りを見渡すと、1キロでも2キロでも楽そうに泳ぎ続けている人が必ずいるのである。うらやましい。 ということで、少し自…

増田弥生・金井壽宏「リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)」

これはおもしろい! あまりにも中身が濃い。しかし、読ませる。たくさん付箋を貼って、一気に読んでしまった。 最近考えていることがまさに言語化されていて、職場の後輩みんなに勧めたいくらいだ。 『帰国子女ではなく、海外留学の経験もなく、ましてMBA(…

鈴木紀慶「建築家―中村好文―と建てた「小さな家」」

最近、都会に住まうこと、住む場所をどう作るか、について考えている。 こちらの本にもあるように、中古を買ってリノベーションする、という選択肢が増えているのもおもしろいなと思う。どうも、いろいろ読んだり見たりすると、がっちりローンを組んで新築マ…