2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

家事に逃げちゃいけないけど、家事は創造の源だ。

断じて家事は逃げ場ではない。逆に、家事は仕事からの逃げ場だ、と全ての人が感じられるほどお気楽なものでもない。普通に心地よく生きるためにやるべき、やっていけば実に奥の深い日々の営みであって、それ以上でもそれ以下でもない。それを最初に確認して…

加藤秀俊「生きがいの周辺 (1978年) (文春文庫)」

35年も前、経済成長の時期に書かれた本を、古本屋で100円で見つけた。 当時は終身雇用の時代で、金とか地位とかプライドとか、そういうものがどれほど「生きがい」につながるのだろうかと著者は問いかける。本、映画、講談からの引用もあいまって、「生…

意図を読めすぎてしまうゆえの葛藤

最近、ボスの言いたいことがあまりに分かりすぎる。 話を聞くと唐突でかなり理不尽だなと思われることでも、1分も考えれば、どういう意図でそういう命令を下しているのかが分かってしまうのだ。そうすると、「唐突だな」とか「理不尽だな」と思っていたのも…

鈴木淳史「チラシで楽しむクラシック―私をコンサートに連れてって」

クラシックのコンサートに行くと必ずもらえるチラシ。日本の今や昔のクラシックのチラシに注目し、そのバラエティに富んだチラシの数々を観賞しつつ、昔を懐かしんだりそのデザインを楽しんでみましょうというコンセプトの一冊。 企画としては、実に面白い。…

ローラ・スタック「定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)」

いかにモノと時間と人間関係を整理し、効率的に仕事を進めるか、というよくある仕事術の本。内容自体に特に新味はない。 いつもビジネス書の類を読んでいて思うのだが、こういう本の効用は、「すぐになにかが変わる」ことではなく、自分の仕事の方法を「変え…

the pillows「スケアクロウ(初回限定盤)(DVD付)」

「Please Mr.Lostman」以来、彼らの音楽を聴きつづけてもう10年になるのだが、10枚もアルバムがあるのに、シングルを買ったのははじめてだ。シングルのB面に名曲が多いことに定評があるにもかかわらず、だ。それもこれも、なんたって今回は、初回限定の…

斉須政雄「少数精鋭の組織論 (幻冬舎新書)」

新たに社会に出る人や、新たな職場で働く人だけでなく、これまでと同じ仕事を引き続きやる人にとっても、4月は新たな気持ちにさせてくれる。新しい人が入ってきたり、顔ぶれが変わったり。もちろん、変わらないものもあったり。そんな時期にぴったりの勇気…

岡崎武志「読書の腕前 (光文社新書)」

本はじっくり買うほうだ。あまり衝動買いはしない。本屋では、立ち読みしては本棚や平積みに戻し、店内の他の場所をぐるっと回ってきてもう一度眺めて、それでも買いたくなったときにだけ買う。 しかし特別なときもある。つい最近、新書の棚を見ていると、古…