2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

藤原和博「父親になるということ (日経ビジネス人文庫)」

何となく手にした一冊。著者の本は読んだことがある。リクルートに勤めたあと、民間人として中学校の校長先生になった方である。生活も仕事もちゃんとしたい、スケジュールをしっかり埋めてばりばり仕事をしたい。周りの人間にもそうしてほしいし、物事が先…

行正り香「19時から作るごはん (講談社+α文庫)」

表紙の写真の豆カレーにひかれて買ってしまった。 働きながらも、夕飯をちゃんとつくって食べたい、という人のために、簡単でおいしい30分で作れるメニューをたくさん紹介してくれている。 けっこうためになるエッセイ、オシャレな写真、本の背表紙の紹介…

長谷川高「家を買いたくなったら」

以前に「居住の貧困」を読んだ時にも書いたが、地方から出てきた人間にとって、都会でどう住むか、という問題にはいつも頭を悩まされる。 一つの選択として、「買う」というものがある。個人的には、さんざんネット上の意見などを見てきて、さらには国内の状…

毛利敏彦「大久保利通 (中公新書―維新前夜の群像 (190))」

最近、明治維新期の政治家に興味がある。結果論ではあるけれども、なんと多くの人々が、空中分解させずに、うまいこと国を発展させる方向に舵を切っていったことか。そういう際に必要なリーダーの素質とはなんだろうか。そんなことを考えているからである。…

坂口安吾「桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)」

森見登美彦さんがリメイクした「桜の森の満開の下」を含む、坂口安吾の短編集。 歴史に材を取った短編があるとともに、奇譚とでもいうのか、演劇にでも出てきそうな芸術的な世界が展開される物語もある。現代に生きる人間の物語がほとんどないせいもあってか…