2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

竹内薫「科学嫌いが日本を滅ぼす」[rakuten:hmvjapan:11741057:image]

「サイエンス」「ネイチャー」と言えば科学者でなくても知っている二大科学誌である。本書は、多方面で活躍中のサイエンスライターが、この二大科学誌の創刊の歴史、少しずつ違うコンセプト、それらに載せてきた科学者たちのスキャンダルなどを語りつつ、日…

藤堂具紀「最新型ウイルスでがんを滅ぼす (文春新書)」

著者は東大医科学研究所の研究者。この本で焦点を当てられているのは「難治がん」と呼ばれる悪性脳腫瘍などのがんである。なかでもグリオーマと呼ばれる脳腫瘍の四分の一を占めるタイプの腫瘍は、『周囲の脳に浸み込むように広がっていき、正常な脳との境界…

羽生善治「直感力 (PHP新書)」

何やらアマゾンのレビューにそんなことが書いてあった気がするが、これは、研究者にとっては、かなりすごい本である。いろいろな言い方があると思うが、この本に結びつく形で書けば、自然科学の研究とは、自然界の法則を探る営みである。こういう結果が出た…

羽生善治「決断力 (角川oneテーマ21)」

最近、ふたたび将棋に熱中しだした。しばらくの間離れていたのだが、久しぶりに触れてみると、いろいろと得るもの、考えるところがあっておもしろい。棋界の第一人者、羽生さんのこの本は、2005年のもの。もちろん出ていることは知っていたが、当時は、…

島朗「島研ノート 心の鍛え方」

将棋の本であるが、一切棋譜はない。タイトルどおり、何かを極めるためにどういった心の持ちようが必要なのかを一般の人々に語る、エッセイである。著者は、将棋棋士である。一般的な認知度は高くないかもしれないが、ぼくが将棋にはまっていた小学生のころ…