2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

江副浩正「不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ)」

マンションを買っただの、買わないのかだの、今は買うべきではないだの、いろいろな声が聞こえてくる。同時に、毎日のようにマンションの広告がどっさり入ってくる。 そんなこんなでいろいろ読んで考えてみようと最近思っていて、まずは古本屋で100円だった…

絲山秋子「絲的メイソウ (講談社文庫)」

絲山さんの小説のファン(それほどたいそうなものではないが)なもので、文庫化された初のエッセイ集を発見してうれしかった。 特にこの方のことを良く知っていたり追っかけているわけではないが、ちょっと読んで「この人らしい」と思えてしまうところがさす…

矢口祐人「ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書)」

ハワイ関係本、4冊目。中公新書ということもあり、少しお勉強系。 池澤夏樹さんの「ハワイイ紀行」ではあまり触れられていなかった移民の歴史が、実質的に章2つ分をかけて書かれていて、特に勉強になった。日本というルーツを持ちつつ、アメリカという国の…

小平桂一「宇宙の果てまで―すばる大望遠鏡プロジェクト20年の軌跡 (ハヤカワ文庫NF)」

ハワイ島で稼働中の、日本が世界に誇る「すばる望遠鏡」。10年前から観測を続け新たな発見を次々ともたらしているこの望遠鏡が、どのような経緯を経てかの地に建設されたのか、その苦労を計画の推進者である研究者が語る。 研究者にもいろいろな分野があり…

安西徹雄「英語の発想 (ちくま学芸文庫)」

英語を日本語に翻訳するときに感じる、大きなギャップ。これがどのような発想、どのような世界のとらえ方の違いによっているのか。実際の翻訳に関わってきた英文学者が、言語学の知見を参考にして考えていく一冊。 どの章でもまずは、英語を日本語に、日本語…

松本順市「「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書)」

昨今の新書らしいタイトルとボリューム、しかしこれが面白い。 全ての社員が成長できるような仕組み作りに関わってきた人事コンサルタントの著者が、どうすれば社員が上を向いて幸せに働けるのか、について思うところを述べたもの。 成果主義で社員を評価し…

原田豊太郎「理系のための英語「キー構文」46―英語論文執筆の近道 (ブルーバックス)」

英語論文を書く際のコツに関する本を一冊。こういう科学英語に関する本は、とにかく買って読んでみることにしている。 英語だけでなく、『日本語にも構文がある(p309)』という考えをもとに、自然な日本語と英語の対応を構文単位で考えて提示していくこの本…

北村薫「街の灯 (文春文庫)」

久々にミステリーを。 たいして本を読まなかった中高生時代に片っ端から読みこれは面白いと思ったのが、著者の「空飛ぶ馬」から始まる「円紫さんと私」シリーズ。ふと、新しいシリーズものが文庫で出ていると知って読んでみた。 戦前、昭和初期を舞台にした…