江副浩正「不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ)」

マンションを買っただの、買わないのかだの、今は買うべきではないだの、いろいろな声が聞こえてくる。同時に、毎日のようにマンションの広告がどっさり入ってくる。
そんなこんなでいろいろ読んで考えてみようと最近思っていて、まずは古本屋で100円だったこれから。
特に系統立てて何かが語られるような本ではなく、ざくっと雑誌の記事のようなものをまとめた一冊になっている。それでも、法律上の問題や、埋め立てや再開発によって都市部で土地が「生産されている」ことは実感としてもわかることで興味深かったし、その場所によって購入者が多く価値が下がらない場所と下がる場所があることもとてもよくわかる。
また、金利と不動産価格との関係なども、ざっくりした話しかされていないものの、そういう目の向け方をしたことがなかったので勉強になった。
不動産の価値の上下が、経済や法律と不可分な関係にあることは当たり前なようでいてこれまであまり気にしたことはなかったので、そういうものに目を向けるきっかけになった。