2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

西原理恵子「この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)」

いまさらな感のあるこの本を、例の古本チェーンで見つけて読んでみた。 一時期かなり話題になって、いろいろなブログで感想が載っているのをあちこち見た。また、著者本人がテレビに登場し、本の内容が取り上げられているのを見たりもした。ということでそれ…

日経ヴェリタス編「nbb 日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく (日経ビジネス人文庫)」

経済・金融に関する疑問を経済新聞の専門家に聞いてみる、というポッドキャスト番組を文庫化したものとのこと。正直なところ、大江アナの写真に釣られて買ってしまったのだが、きちんと読んでお勉強になった。 ポッドキャスト番組を編集してすぐに出したよう…

立川志の輔・玄侑宗久「志の輔・宗久 風流らくご問答 (文春文庫)」

誰が聞いても間違いのない落語家、立川志の輔さんと、小説を書く和尚、玄侑宗久さんの対談本。寿限無、芝浜、あくび指南、蒟蒻問答など、落語の演目をテーマにありとあらゆるテーマについて語られる。 対談というのは難しいのだろうなと思う。よほど話を聞い…

行方昭夫「英文の読み方 (岩波新書)」

英文を読むのは得意だ。英語に関して読む本は、だから、英語をどう書くか、ということに関する本が多い。ひさびさに「英語をどう読むか」に関する本を読んだのは、人に教える機会があって、「自分はなぜ読めるようになったのか」ということを否応なく考えさ…

柳井正「一勝九敗 (新潮文庫)」

ユニクロの創業者であり社長である著者が、創業以来の歴史とその企業理念、経営哲学を語る。5年以上前の本だが、さすがにタイトル通り、失敗しては前を向いて立て直していくそのアグレッシブさを読まされては、おもしろくないわけがなかった。 ぶらぶらとし…

森見登美彦「新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)」

中島敦「山月記」や太宰治「走れメロス」などの古典的名編を、「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦さんがリメイク。現代の京都を舞台に、大学生が大活躍。 5編入っているうち、原作を読んでいたのは上に書いた2編。これはいかんだろうと、芥川龍之介「薮の…

忌野清志郎「ロックで独立する方法」

タイトルが面白いなと思いつつ、それとはあまり関係のないインタビューがさらっと読める形でまとめてあるのかと予測したが、さにあらず。実に骨太で、得るところの多い一冊になっている。これは面白い。 忌野清志郎さんが、何も知らずにロックをはじめたころ…

中原淳・金井壽宏「リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)」

「リーダーシップの旅」が面白かった金井壽宏さんが、今度は教育学者の中原淳さんと手を組んで、働く大人の学びについて、どのようにマネジャーが学び成長していくのか、について語り合う。最近、下の人を育てる立場にはできればなりたくない、という気持ち…

宮田親平「「科学者の楽園」をつくった男―大河内正敏と理化学研究所 (日経ビジネス人文庫)」

日本屈指の自然科学の研究所である理化学研究所(理研)。この組織がどのように生まれ、日本の科学の発展にどのような影響を及ぼしてきたか…。第3代所長の大河内正敏と、彼が力をふるった戦前戦中の科学者の活躍を中心に描かれる。 「科学者の楽園」とはノ…

内井惣七「ダーウィンの思想―人間と動物のあいだ (岩波新書)」

進化論を提唱したダーウィンが生まれて200年。その間の科学の急速な進歩にも関わらず、進化論の先見性と与える影響の幅広さ、さまざまな研究に及ぼす示唆は決して薄れていない。その思想や人物についての本は数多くあるなか、この本は、ダーウィンの研究…