2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

居続けるのも、出て行くのも、一つのかたち

海外で勉強して働こう | On Off and Beyond思い切って書かれたものだ。ブログは、バランスの取れたばかりの記事よりも、こういうほうがいろいろ考えさせられて面白い。 そして、こういう文章が書かれたことへの反応としてとてもわかりやすいことに、賛同する…

久世光彦「向田邦子との二十年 (ちくま文庫)」

物知りで、古い言葉をこよなく愛し、他人の持ち物や面白い話を自分のものにしたがり、自分のことを棚に上げつつ楽しい嘘をつく…。 そんな向田邦子とともに仕事をし、彼女の話を聞き、一緒に語り、何かと持ち物をあげてしまい、そしてその才能を妬ましくすら…

石黒圭「文章は接続詞で決まる (光文社新書)」

目からウロコの接続詞講義。これは、ありそうでなかったのではないか。接続詞は前の文と後の文をつなぐものです、というのが接続詞に関する普通な考え方だろう。例えば、著者が示す一般的な接続詞の定義は以下のようなものだ。 接続詞とは、文頭にあって、直…

[植物]岩瀬徹「形とくらしの雑草図鑑―見分ける、280種 (野外観察ハンドブック)」

急に、植物図鑑が欲しくなった。というのも、ふと植物園に行ったときに、あまりに植物の名前がわからなくて、学者を名乗るものとして少々情けなくなったからである。 というわけで、本屋で30分以上立ち読みして、一冊決めました。 それがこちら。形とくら…

小室淑恵「なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術」

ひさびさにビジネス書を。いきなりですが、こんなブログを見ていただいているビジネスパーソンの方がおられましたら、これはおすすめします。 政府の政策にも徐々に広がりつつある「ワークライフバランス」の考え方。仕事と生活の調和を取って、家庭や地域社…

松尾和浩「やさしく学ぶ免疫システム インフルエンザ、アレルギー、エイズと闘うメカニズム (サイエンス・アイ新書)」

この手の新書は当たり外れがある気がするが、この本はおすすめできる。 テーマは人間の免疫システム。もちろん、免疫というテーマだけあって、少々前に読んだ本(岸本忠三・中嶋彰「新・現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異 (ブルーバックス)」 -…

佐々木正人「時速250kmのシャトルが見える (光文社新書)」

アフォーダンスという概念を知ったのは、ずいぶん前のことになる。友人の話でこの本の著者を知り、何冊か本を読んでみたのがきっかけだった。人間が周囲から刺激を受けて行動をするという図式ではなく、空間と環境の側に、人間に行動を促すような意味がある…