2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ひさびさに、単行本を衝動買いしてしまった。編集者として仕事をしてきた菊池寛の孫が、 これまで広く紹介されてこなかった菊池寛の最期と彼の葬儀の模様を克明に再現し、後世の資料に供したい。そんな思いも手伝って本書を執筆した。(p234) とあとがきで語…
『日本の村という村、島という島を歩き尽くし、そこに生きる人びとの暮らしを正確に記録した比類なき民俗学者』である宮本常一と、財界人として活躍するかたわら、宮本ら民俗学者をパトロンとして支援し続けた渋沢敬三。二人の戦前の出会いと交流、高度成長…
文法や表現は調べればわかっても、aとtheはどちらを使うべきか、についてはいつまでたってもピンとこない。 この本は、冠詞の使い方にしっくりこないものを感じ続け、ついには進路を変更してまで英語を専門的に研究する道を選んだ著者が、その考えたところを…
皮膚科の先生が書いた、中公新書らしい、硬派な皮膚病の入門書。 あとがきに、面白いことが書いてある。 いろいろな臓器の病気をあつかう臨床医学のなかで二〇〇〇以上と、皮膚科はもっとも、その病気の数が多い科です。しかも年々、新しい病気の記載がふえ…
個人的に、本について語る本が、無条件に好きである。そうでなくても、この本はおもしろい。 本書は、「千夜千冊」で精力的に本を読んだ経験を開陳し続けている著者が、読書に対する思いとその体験を語る一冊。タイトルはたくさん本を読むためには、みたいな…