2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
人に喜ばれるものづくりがしたい、と技術者への道を選んだ後輩に薦めるつもりで書く。 この本は、ものづくり・技術者を志すものにとって一度は考えておかねばならない視点をたくさん提供してくれる。設計通り、思うままにならない困難を乗り越え現場で問題解…
数年前、将棋界におけるアマチュアとプロの厚い厚い壁を破った一人の男。まさに奇跡と言ってよいこのことを成し遂げたのが、この自伝の著者である瀬川さんだ。 彼のことを知っている将棋ファンなどはやはり、プロへの登竜門たる奨励会での年齢制限による挫折…
この一見、気軽で華やかに思える本の隠しテーマは「遺品」です。画家・藤田嗣治が遺した「もの」について書きました。彼には近年、展覧会や出版が続いており、ここでの履歴や絵画作品の紹介は最低限にとどめています。一般の耳目を集めがちな「戦争画」にあ…
ひさびさに将棋に熱中している。毎日少しずつ、パズルのように詰め将棋をやり、休みの日にはテレビで対局を見て、ネットで実戦。 いつも、最新の戦型や定跡がわからなくてだんだん嫌になっていくのだが、そういうのは、ちょっと実戦で失敗したり、プロの対局…
文庫化。インテルやグーグル、アマゾンやアップルなど、シリコンバレーの名だたる創業者たちの、未来を見通す言葉たちが紹介される。 世の中の雑事にあまりわずらわされずに暮らしたいと考えていた著者を、起業を決断するまでに至らせた刺激的な「ビジョナリ…
時は就職氷河期、未だ終身雇用が大多数だった10年以上前のこと。「どこでもいいから早く決めたい」とインタビューに答える大学生を見て、「一生の方向を決めてしまうかもしれないのにそれでいいのか?」と、将来の就職活動に対してとてつもない不安を抱い…
副題にあるとおり、科学論文の英語に焦点をあてて、英語らしい表現、英語らしい流れとはどのようなものかについて語られるエッセイ。著者は、医学論文の英語校閲を実際にいくつも担当しているかたで、彼の経験などから、科学論文の英語について考えたい人に…
タイトルは大仰だが、笑って読める対談集。まじめに語っているのに、とにかくおかしい。語る内容も、語り方も。 精神科医の春日さんと、歌人の穂村さん。生まれ育った環境や持っている感覚は違いながらも、随所で一致してしまう意見があったりする。波長が合…