2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
おもしろかった。通りいっぺんの官僚批判で終わる本でも、逆にただの擁護でも終わる本ではない。マックス・ウェーバーら過去の人々の英知をひもときつつ、官僚制の両面を見つめながら、官僚制というものの価値と、民主主義社会を維持していくことの難しさを…
簡単に読める自己啓発本、というイメージのある著者だが、久しぶりに読んでみると、この本がまたすごかった。 著者の強みは、広告業界で働いていたときに、これ以上出来ないくらい突き詰めて働いた経験のようだ。そこまでしないと見えない仕事の本質というか…
自分の中に変わらぬ尺度をもち、筋を通すことを何より重んじる戦前の商社マン、後の国鉄総裁の主人公。その仕事に生きた男のかっこよさが、城山三郎らしいビジネスの現場の空気感とともに描かれる。 戦前に特に留学もせず、伊豆の自然いっぱいの過程に生まれ…
理化学研究所のバイオサイエンスを担う3人の研究者が、生物の時間について語る。 それにしても難しい本である。一般向けの新書であるし、決して難しい言葉を使っているわけではない。しかし、現状の解説もあるとはいえ、話していることは「何がわからないか…
キャリア官僚がその仕事術を公開、という実にスタンダードなコンセプトのビジネス書。仕事上のアウトプットをするために効率よくインプットする、といった内容は、こういう本を読み慣れた人には特に真新しさはないかもしれない。しかしこの本は、そういう部…