居続けるのも、出て行くのも、一つのかたち

海外で勉強して働こう | On Off and Beyond

思い切って書かれたものだ。ブログは、バランスの取れたばかりの記事よりも、こういうほうがいろいろ考えさせられて面白い。
そして、こういう文章が書かれたことへの反応としてとてもわかりやすいことに、賛同する人と、ちょっと違和感を感じる人がいる。
それも、よくわかる。

この記事を読んで、昔、こんなエントリを書いたことを思い出した。
離れる人、居続ける人 - 千早振る日々
このエントリでは「業界」と書いているけれども、このときに考えていたのは、自分のいる、研究者・大学という業界のこと。
でも、「業界」を「日本」と言い換えたうえ、好きかどうかは別として人は生きるために居続けたり出て行ったりするのだ、と考えると、今回の議論にも当てはまるところが多いように思う。生きていくための戦略として、自分のいる場所をゆっくり、どうにか変えようとする人もいるだろうし、自分に適した場所へ移る人もいるだろう。

どちらにせよその人の戦略なのに、なぜ出て行く人と、居続ける人の間の溝は常に生まれ続けるのだろう。
両者がいい意味での相互作用を及ぼしあって、戻ってくる人がいたり、ずっと居続けるように思えた人が出て行ったり、ということがあれば、あとから生まれてくる人・自分より年下の人にとってよりよい状況に変えられる可能性があるはずなのに。
そういう関係を、今仕事をともにしている仲間と、築いていければと思う。