行正り香「19時から作るごはん (講談社+α文庫)」

表紙の写真の豆カレーにひかれて買ってしまった。
働きながらも、夕飯をちゃんとつくって食べたい、という人のために、簡単でおいしい30分で作れるメニューをたくさん紹介してくれている。
けっこうためになるエッセイ、オシャレな写真、本の背表紙の紹介文など、どうにも女性をターゲットにしているようなところがあるが、本来こういうことは男女関係なくできるべきである。夫と妻、先に帰ってきた方が30分でご飯を作って2人で食べる。そういうのって、いいではないですか。

苦手でも、失敗を繰り返しながらでも、一人前分ずつでもいいから、作っていく。勇気づけてくれるエッセイと、シンプルに絞られたメニューは、そういう気持ちを奮い起こさせてくれる。やってみようという気にさせられるいい本です。