奈良ひとり歩き(2日目)

1日目でかなりくたびれてしまったものの、今日はだめだめではもったいないぞ、ということでまたも動いた2日目。
もう少しいけたかもと思うけれど、普段見られないものをみながら考え事をしつつ散歩して、本もたくさん読めたし、言うことなし。

元興寺

奈良の住宅地のど真ん中に国宝がいくつもあるお寺が。

あまりにも目立たず、夏休みの日曜日だというのにひっそり。僧侶が暮らす場所だったという写真の極楽坊には入ることができて、畳に座って荘厳な仏様を拝む。

興福寺

さすがにここは混んでいた。塔の周りも、国宝館も人でいっぱい。それにしても国宝国宝国宝とあまりにも多いと、なにが大事なんだか偉いんだかさっぱりわからなくなってしまう。また、人が多いと、仏像と一対一で向かい合う感じがなくなるのが寂しい。
有名なら混むのは当然なのだけど、絵でも仏像でも、一対一で向かい合って見たときにこそ感じられるものがあるのだなぁと思った。一人で、人がいないときを狙って見ることで得られるものはずいぶん大きい。

春日大社

参道をたらたらと歩く。おみくじ、中吉。昼は駅の近くにもどってお好み焼き。

東大寺

有名なのは大仏様。それが入っている建物は、南大門とならんで武骨で豪快な建て方をしている。昨日見た飛鳥時代の建物とは大きな違いがあって、素人目にもわかるのがおもしろい。こちらには人がいっぱい。
でもよかったのは、きつめの坂を上った上のほうにある法華堂(写真)。

二つの建物が組み合わさった形になっている。中には国宝級の仏像がずらり。お坊さんが、あなたは講談師ですか、というような滑らかな口調で解説をしてくれる。これが実に聴かせる名解説だった。びっくり。ひともそこそこで、静かな感じがたまらない。
かき氷を食べて、ゆっくりと鹿を見ながら帰る。

さすがに2日目はちょっと疲れた。暗くなってからはひたすら本を読み、駅近くで見つけた銭湯に入って帰る。