奈良ひとり歩き(1日目)

行き帰り高速バス、ユースホステル宿泊で奈良に行ってまいりました。
修学旅行でも行ったことがないとはどういうこっちゃ、ということで、せっかくなので、日の出ている間はひたすら歩き倒してきました。
夜は喫茶店でひたすら読書。なんてぜいたくな。

以下、その記録。

到着

バスは、もっと安いのがあるよーと言われたけど、直通のちゃんとしたのにしてよかった。さすがにもう4列シートでは寝られない。
到着して、松屋で朝ご飯。食べて水を買って、出発。

法隆寺

8時開門なのに8時前についてしまった。鐘をつくお坊さんの姿を見て、伽藍のなかへ。
さすがに早朝、人がほとんどいなくて、静けさの中に1300年の年月を感じられる幸せ。3回も同じところを回って同じ仏像を見てしまった。遠めにぼーっと見ては近づいてみたり、座って空を眺めたり。じっくり時間を過ごしました。
朝から灼熱の太陽。でも軒先や建物の中は涼しくて、心地いい風が吹いていました。
近代的な建物の中におらせられた百済観音さまの御姿に見とれたり。

夢殿・中宮寺法輪寺法起寺

お約束どおりに六角形の夢殿を見て、となりの中宮寺で半伽思惟像を見て。法隆寺五重塔と並んで斑鳩三塔と呼ばれる塔が立っている法輪寺法起寺を歩いて回る。

人がいない。田舎の田園風景の中ににょきっと見える塔。おおっ、と思うものがある。

薬師寺唐招提寺

ここまででだいぶ無駄に歩いていたが、まだまだ元気。宮大工の西岡さんが再建した薬師寺から、金堂が修理中の唐招提寺へ。唐招提寺は古くからの建物が残っているからこその雰囲気を漂わせていて、もと平城宮の宮殿だったという講堂がかっこよかった。金堂が見られないということで門のところでお金を払うのが惜しくて引き返す人多数。もったいないなぁ。
ちなみに今回はお寺に入るお金はまったく惜しまないことにした。

平城宮跡〜宿泊場所へ

唐招提寺から歩いたが、一番気温が上がる時間に、休憩なしで日陰のない道を歩きつづけるのは少々無謀だった。倒れるかと思った。
平城宮跡はなにもない。再建した門があって、だだっぴろい野原に電車が走っているだけ。何もない場所を、しかも街のど真ん中の土地を、遺跡が埋もれていたという理由だけで全てまるまる保存しようとする心意気がすごい。先日紹介した本(「奈良の寺」)によると、明治時代に棚田さんという方が自費で荒れ放題の土地を保存しようと運動をはじめたのがそもそもらしい。なんという熱意。
くたくたで宿舎に帰る。夜はご飯を食べにでて、そのあと喫茶店で読書。