柳谷晃「時そばの客は理系だった―落語で学ぶ数学 (幻冬舎新書)」

タイトルに「落語」と入っているだけで、何か面白いことを言っているに違いないと思ってしまうのは病気のようなものだろうか。
で実際、中身がそれほど濃いわけではないがやはり面白い。活字でそれぞれのネタを読むだけでも笑えるが、それぞれのネタについて著者が展開する、関連した数学の小噺がちょうどいい長さとレベル設定でよい。江戸時代の数学の知識から最先端まで、一つ一つの噺にうまく乗っかっている。
『千早振る』の由来も載っています。