説教くさいぞ君は

どうして人は自分が正しいと思い始めると説教くさくなるのだろう。自分に自信がなかったり、謙虚になれているときは周囲を見る余裕があって、話していても説教くさくならない。そういうときの言葉には人を納得させる力があるのに、優位な立場にたった後の言葉の虚ろでうざったいことといったら。
お酒を飲んでも、公式な場での発言でも、どうにも「これが正しいんですよ」「言っておきますが…」的な言葉遣いになってしまうのはどうしたものだ。話したいことがたくさんあるのも、特に後輩や部下に聞いて欲しくなるのもわかるのだが。
そうなってしまったときにどうすればいいかはあまりよくわからないのだが、とにかく、軽々しく自分の思いを話さないのが一番だろうと思われる。口をつぐみ、自分の仕事をする。状況にぶれず、常にそういう気構えで人と接せられたらと思うのに、少し大変な状況を乗り越えたりするとすぐ自慢し、説教したくなる。
所詮そのくらいの人間でしかないのよね、とつぶやきたくもなる。
やっぱりか、という感じだけども、これは自分のことである。