日々の生々しい思いが表れてしまう文章

何が嫌になったって、自分が普段の日々で生々しく思っているやりきれなさだとか怒りだとかふとした嫉妬だとか、そういう感情が「全く関係ないことを書いている」と自分が思っている文章にも出てしまっていたことが、である。
そのときにはどの文章もそれなりに正論であり、自分の感情も客観的に考えながら書いていると思っている。そしてそれを鋭い、とかなるほどとコメントしてくれる人もいる。でもそれが何だというのだと思ってしまうと、途端に書くのが恥ずかしくなってしまったのである。あんがい、一番親しい人に少し聞いてもらうくらいで気持ちは充分治まるし、これまでもそうしてきたのに。
いろいろなブログを読んでいてこうなりたいなと思うのは、日々の生活と切り離した、その人の仕事っぷりだとかとは全く切り離された感情だとか思想だとかが書かれているように思うときである。実際は日々の営みとかそこから思うことと切り離した文章なんてあるのか、と思わないでもないが、最近はそれがあるような気がしているし、それがあるのが面白い大人なのだろうかなと思う。
楽しいことがあった日にふと死を思ったり、たまらなく悔しくてイライラしている日に子どもの頃の楽しいことや安らかな気持ちを思ったり。…そういう気持ちの幅を持てる人間になりたい。